クローバー流「組み入れファンドの選び方」と「組み入れファンドのご紹介」

組み入れファンドの選び方

クローバーでは、以下の三つの方法で、ファンドを評価しています。

①デューデリジェンス

「運用をまかせるときの 8 つの基準」に基づいて、基本的な数字から定性的なものまで73項目に及ぶファンドへの質問表を現在組み入れているファンドには年一回、組み入れを検討しているファンドには組み入れ前に送付します。回答に基づきそれを9つの評価項目に集約したものに運用メンバーで1~5までの評点をつけ合計点数を出し、ファンドを評価しております。

②インタビュー

すでに組み入れているファンドには、状況に応じて、半年に一回程度で、直接インタビューをしています。細かい会話まで詳細にメモにしてくれていますので、次回あった時に、前回としっかり比較できるというわけです。この時は、特にファンドマネージャーのエネルギーなども、ポイントになりますし、先方が複数の参加者の場合は、人間関係などが見えてしまうこともあります。もちろん、そのことだけで判断するわけではありませんが、インタビューがきっかけとなり全売却に至ったファンドもあります。お互いかなりの真剣勝負です。

③セミナー

意外に思われるかもしれませんが、皆さんにご参加いただくセミナーもファンド評価の重要なポイントなんです。ファンドマネージャーが直接お客様に接する機会は、なかなかないわけですが、まずはそれに応じていただけるか、また平易な言葉で説明できるか、さらに運用に関する独自の強みがあり理解してもらえるか、また前回と話が変わってないか、などしっかり見させていただきます。特に、お客様からの素朴な質問は、聞いていてこちらもびっくりすることがありますので、我々も勉強になります。

以下の資料は、直近にこの3ステップを実際に行った「コムジェスト」のケースです。もともとフランスの独立系運用会社の老舗で創業者とも面識があり、一昨年は私どもの海外ツアーでパリ本社も訪問させていただきました。今回、こうした仕組みで、改めて①デューデリジェンスを行い、ZOOMを通じてZAKさんの②インタビューを行い、日本国内でリチャード・ケイさんに③セミナーをお願いしました。

今後とも、こうした仕組みをもとに、世界中から魅力的なファンドを選別していく活動を続けていきたいと思っております。ご期待ください。

組み入れファンドのご紹介

ファンド・オブ・ファンズは、いわば運用のドリームチームのようなもの。
常に旬の優れたファンドマネージャーを選出し続けることで、長期にわたり優れた運用成果を目指します。

サテライトイベント-ドリブン UCITSファンド

「企業再生を導く二人のジャンヌダルク」

サテライトイベント-ドリブン UCITSファンドコドモ

アン・ソフィー・ダンドラウ氏 キャサリン・ベルジャル氏

同ファンドは金融業界には珍しく、二人のフランス人女性が6年前に立ち上げたヘッジ・ファンドです。二人の出会いは遡ること25年前。偶然に訪問先で出会った二人でしたが、当時は女性が資産運用をすること自体が非常に珍しい時代であったこともあり、すぐに意気投合しました。その後別々にキャリアを積み上げ、立ち上げた運用会社がCIAMです。

彼女たちのサイトには「実利的な投資スタイルで知られるCAIMはイベント・ドリブン型のUCITSファンド。徹底した企業調査をもとにアルファを追求する一方で、ダイナミックなヘッジで市場との相関を低位に保ちつつ、厳正なリスクマネージメント方針に則り極端な市場の調整局面では資本保全する。」 と説明がありますがちょっと難しいですね。

もっとわかりやすく言うと、CIAMは主に西欧と米国の中・大型株にM&Aや事業買収などの企業イベントを見つけて投資するスタイルが特徴です。アクティブに運用することをモットーとし、アクティブというからには“とことんアクティブに!”ということで、積極的に企業への働きかけも行なっています。また、これこそが本来のファンドが持つ社会的役割だという考えから、企業のマネージメントとの連携を目指し、あくまでも投資家としての立場から会社に働きかけ、共に会社を良くしていくことで結果的に高い投資リターンを目指しています。自分たちのファンドは一般的な“アクティビスト・ファンド”とは一線を画する、“エンゲージメント(従事)・ファンド”だと自任する、頼もしいお二人です。

ヴァレンセレクションP-EURファンド

「フランスの超ハイブリッドなファンドマネジャー - ヴァレン・キャピタル・パートナーズ 」コドモ

ヴァレン・キャピタル・パートナーズ社はパリを拠点に2007年に設立されました。彼らの運用戦略は、グローバル株式絶対収益追求型運用(グローバル株式マルチストラテジー運用)で、ここでは以下の4つのサブ戦略に分散して投資を行います。

①グローバル株式のロング・ポートフォリオを長期的な収益の柱と位置付けつつ、②株価の下落を狙うショート・ポートフォリオ、③M&Aや企業買収などのイベントに基づいた裁定取引(ロング/ショートペアまたはロング)、④滅多に起こらない大暴落などのリスクをヘッジするために、デリバティブを含むあらゆる金融資産に投資するテールリスクヘッジ。当運用戦略では、①を中心に②、③、④を組合わせることで平均以上のリターンを上げることを目指しています。特に独立したテールリスク・ヘッジを専門とするチームを社内で運営している点はヴァレンの最大の特徴です。 また、株式銘柄選択の過程では企業の経営陣の自己株式の売買に注目。その企業の将来性に基づいた売買であるかどうかを独自に確認した上、ファンダメンタル情報以外の情報も利用して投資銘柄の絞り込みを行います。ヴァレンではこれら4つの戦略ごとにチームを編成しており、各チームは各自の得意とする戦略に特化して投資するスタイルをとっています。

その時々の市場環境で、許容するリスクの範囲内で良い投資アイディアがなければ、そのサブ戦略を無理に組み入れることはしません。また、ESGはヴァレンの株式投資においては重要な指標の一つです。更に、運用チームメンバーの入れ替わりが非常に少ないこともヴァレン社の運用の安定性に寄与しています。

アトランティス・ジャパンオポチュニティファンド

「神秘のベールに包まれた女性投資家」

アトランティス・ジャパンオポチュニティファンドコドモ

瀬田石氏

深海に沈んだ謎のアトランティス大陸の名前にふさわしく、日本に存在しながら、日本で投資しているのはクローバーだけ。超優良な日本株式ロング・オンリー・ファンドで、2003年10月に設定されました。その主人公である瀬田石さんも、きわめて個性的な、女性のファンドマネージャーです。

ユニークな特徴①
独自の未来ストーリーを設定し、そのテーマに合った優秀な企業を見つけ出します。

ユニークな特徴②
最近IRに力を入れだした企業と積極的に面談。IR担当者は、何かアピールできる材料が出来てくるとIR活動を活発化したいもの。しかし、今まで低迷していた企業はなかなかアナリストに相手にされません。彼女はそんな企業でも積極的に面談、リサーチを行い、未来の宝を探し出します。

ユニークな特徴③
本当に長期で信頼できる投資家を選別します。今いる投資家は彼女と深い信頼関係のある人だけで、簡単に売却せず、困難な相場が来ても長期で安心して持っていられる優れたファンドです。しかも、投資成績を追求するために、ファンドのサイズを限定し、なんと300億円でクローズ(募集を打ち切り)する予定です。

イグネオ・ファンド

「スペインのスーパーゴールキーパー」

イグネオ・ファンドコドモ

ディエゴ氏

スペインのクアドリガ社が運用しているイグネオ・ファンド(Igneo fund) は、想定外の暴落時に大きなリターンが期待できる“保険のような”ファンドです。ちなみにコロナショックによる相場下落もあり、2020年春には運用成績はなんと+49.3%(6月末)と驚異的な数字をたたき出しています。ディエゴ氏は「イグネオ・ファンドはサッカーで言うところのゴールキーパーであり、あくまでもストライカーが積極的にリスクをとれるようゴールを守り続けるのがファンドの最大の目的だ!」と言います。

ファンドマネージャーのディエゴ氏はロンドン、シンガポール、ニューヨークでのマクロ、コモディティ、セールスおよびトレーディングの約20年の経験を経て、2017年3月にクアドリガに入社。 JPモルガン、ゴールドマンサックス、メリルリンチなどの有名な投資銀行で、さまざまなグローバルリーダーシップの役割でリスクチームとグローバルチームを管理、その他ベストセラー著書«The Energy World is Flat:End of End of Peak Oil»の共同執筆者としての経歴も持ち合わせた、この道のプロフェッショナルです。大学時代には2年間日本語を受講したこともある、日本ファンです。

では、そのような成果をどのようにしてあげることが出来たのでしょうか。次にその運用の中身を見てみましょう。ポートフォリオの、①約50%を現物に裏打ちされた「金」(他の貴金属も含む)、25%を10年債を中心とする米国債、③残る25%をプット・オプションなどのデリバティブや通貨先物など、主に三つのアセットで運用が構成されています。デリバティブを組み入れることによって元本保全だけでなく大幅下落時には大きなリターンが見込める設計です。世界的な金融緩和等で相対的に価値の上がっていく金を中心とした貴金属セクターや、米国債券からの安定した長期リターンによるアップサイドも狙うことができます。このように、今回のコロナ禍のような急激な相場市場下落時に保険的な役割を果たすことが出来るのです。

またイグネオ・ファンドはこうしたオプションを取り入れた、商品設計が非常に高度なファンドには非常に珍しく、Dailyでの取引が可能な点も魅力の一つ。日本では非常に珍しい“保険タイプ”のファンドを組入れたことで、鉄壁のゴールキーパーを得、コドモファンドはより一層俊敏なストライカーに徹して果敢にゴールを狙います。

エンジェルジャパン・アセットマネジメント

「日本の成長企業を見守る生真面目な天使たち」

SBI小型成長ファンド ジェイクールコドモ
SBI中小型成長株ファンド ネクストジャパンコドモ
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブコドモおふくろ

エンジェルジャパン・アセットマネジメント

4人の年齢、経験、個性の違う運用チーム。
左から永嶋氏、柳葉氏、金沢氏、内藤氏・社長の宇佐美氏

ここの特徴を一言でいえば「日本で株式公開をするすべての企業と面談をしている世界で唯一のファンド」。しかも、5年間の業績予測を準備してから面談するという徹底ぶりです。その蓄積された知識やデータも、他に無い知的資本となっています。そんなエンジェルさんが運用助言するファンドは下記の3本。

【SBI小型成長ファンド ジェイクール】
投資開始時点は新規公開から3年未満の会社で30~40%程度の高い成長率が見込まれる会社を中心に投資する。

【SBI中小型割安成長株ファンド ジェイネクスト】
新規公開からある程度経過し、成長の壁を経験した企業で、その課題を克服して新たな成長戦略を開拓できた企業に投資する、新成長型のSBI中小型成長株ファンド“ネクスト”、

【SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ】
成長性はそこまで高くないが、何らかの理由で過小評価されている企業に投資する。

企業のライフサイクルによって、それぞれのファンドを活用して、3度の投資チャンスに活かせるのもエンジェルさんの強みでしょう。

クープランド・カーディフ・ジャパンアルファファンド

「イギリスの日本企業オタク」

クープランド・カーディフ・ジャパンアルファファンドおふくろ

    ジョナサン・ドブソン氏の肖像

ジョナサン・ドブソン氏

クープランド・カーディフ社は、2005年にアンガス・クープランドとリチャード・カーディフの両氏によって設立されたファンドです。前職で同僚だった両氏が、アジアと日本に投資するブティック・ファンドを立ち上げたのが始まりでした。クローバーで投資するCC Japan Alpha fundは2007年に立ち上げられ、運用するのは20年以上にわたって日本株を見てきたジョナサン・ドブソン(チーフ・インベストメント・オフィサー)氏。

ロンドン中心部、ピカデリー通りから少し入ったところに彼らのオフィスがありますが、成功しているファンドにありがちな「立派なオフィス」の面影はそこにはありません。受付が完備された高級オフィスビルではなくエレベーターに乗るのが怖いようなおんぼろビルで、ボーンチャイナの素敵なティーカップの代わりに、イケヤで買ったような重たいガラスカップでサーブされ、部屋には著名アーティストによる絵画の代わりに、彼らが撮影した写真が大きく引き伸ばされて飾ってありました。つまり、彼らは投資運用以外興味がない人種ということです。クローバーの投資基準からすると合格ですね。

同ファンドは日本の上場企業、または、主に日本で経済活動を行う企業の株式を中心に構成されるポートフォリオに投資しています。基本的にはファンダメンタルズに基づいたロング・オンリーの投資戦略ですが、通常25銘柄から40銘柄でポートフォリオを構成しています。

最大の特徴は、日本語が堪能なファンドマネージャーが外国人の目から見た魅力的な日本企業を独自の視点で分析し、発掘すること。徹底したリサーチで中小型株を中心に投資するも、特徴が際立つ魅力的な大型株にも投資し、長期的なキャピタルゲインの獲得を目指しています。

印象的だったのは、日本時代よりも、ロンドンに拠点を移してからの方が運用成績が上がったということ。他の投資家や短期の情報に惑わされることなく、独自で長期の視点で運用できるようになったからだそうです。なかなか大事な視点ですね。

コムジェスト・世界株式ファンド
コムジェスト・ヨーロッパファンド
コムジェスト・エマージングファンド

「フランス発 独立系運用会社の草分け」

コムジェスト・世界株式ファンドコドモおふくろ
コムジェスト・ヨーロッパ・ファンド90コドモおふくろ
コムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンド95コドモおふくろ

リチャード・ケイ氏

ザック・スメルチャク氏

フランスにおける独立系投信の草分け、長期投資の申し子コムジェスト。今後5年間の伸び率が年間10%以上の企業のみを世界から厳選し、各ファンドは、それぞれ30数社に集中投資しています。金融機関に珍しく、パリに拠点を持つユニークな企業。各国から集まったスタッフの多様性も魅力です。

ザック・スメルチャク氏は、世界株式ファンドのアナリスト兼ポートフォリオマネジャー。日本でのファンド設定は新しいですが、本国では1991年から運用を開始しています。また世界株式ファンドは、コムジェストのヨーロッパ、エマージング、日本、USA等のファンドマネージャーから、銘柄の推薦を受けて(実際には、熾烈な戦い=ファイトクラブのようですが)、自分でも直接精査して世界株式ファンドの組み入れ銘柄を決めているそうです。というわけで世界中に広がるコムジェストの総力を挙げて新しく組みあげたファンドと言えますね。

リチャード・ケイ氏は、アナリスト兼ポートフォリオマネジャーで日本株式ファンドの日本株チームのコアマネージャー。ザック・スメルチャク氏とも自身の選んだ日本株を「世界株式ファンド」にも採用させるために、常に熱い論戦を交わしているそうです。

マシューズアジア・アジア(除く日本)・ディビデンド・ファンド

「サンフランシスコのアジアン・ジャイアンツ」

マシューズアジア・アジア(除く日本)・ディビデンド・ファンドコドモ

右端 リードマネージャー ユ・ザン氏

アメリカ最大のアジア系ファンド。2020年1月に訪れた彼らのオフィスは、サンフランシスコ湾のオークランド・ベイブリッジを見下ろす一等地にありました。

それでは彼らの運用の内容をご説明しましょう。アジア太平洋地域に位置する、あるいは関わりのある会社が発行する配当・クーポンなど定期分配収益(全体の65%以上)を中心とした金融商品からのリターンを追求しています日本を除くアジア太平洋地域(含、豪州、中国、発展途上国)のあらゆる金融商品(株式、優先株、債券、転換社債等)に投資し、同地域における企業の配当及びキャピタルゲインが収益の源泉です。長年構築した独自の分析手法に基づき、割安で、配当可能企業を発掘し投資を行っています。

徹底したリサーチが強みのマシューズ・アジアですが、誤解を恐れず、ここでは彼らのCIOの表現をそのまま紹介しましょう。「自らをサッカーチームに例えるならば、マシューズ・アジアは潤沢な資金をブランド力向上のために使う “バルセローナ”ではなく、資金はあくまでも宣伝費にではなくプレーヤーのためにこそ使う“アーセナル”だ」。つまり、ファンドの宣伝費にではなく、あくまでもアナリストのリサーチにお金をかける、と語っていたことが印象的でした。